おひょろ
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おひょろ


こわいねえ、
こわいよう、
にんげんよりこわいの。
そりゃ、おひょろだぜ、こわいよ。
おひょろは、こころがないんだもん、こわいよなあ。
にんげんは、こころがあるから、わるいことするんでしょ、
だから、あんなにこわいんでしょ。
そうさあ。
でもわるいことばかりすることもできない。にんげんだからね。
こころがないのはぼくたちといっしょでしょ。
おれたちのこころはかみさまのこころだよ、
にんげんのこころなんかないってだけで。
いつもかみさまといっしょにいてすきかってにやあしないんだ、
できないようになってるんだからね。
じゃあなんでこわいんの?
おひょろは、にんげんがおもっているわるいことはしないんだ。
なんで。でも、、
ああ、にんげんがおもっているいいこともできない。
こころがないから、な。
じゃあ...
こわいよう。
こわいなあ。
ああ、みんながしんじまうよお。
こころがなくなる。
かみさまがいなくなるんだ。
木の葉も光も、水も、空も。
でも、僕は...
ああ、みんなそう言うんだ、
なんにもわるいことしていない って。
そうそう、
僕はいつもお父さんとお母さんを愛していました、とか、ってな...
おれたちに愛なんてねえぞ。
ないぞ、
ないぞ、
どこで、おぼえたんだ。
どこから、来たんだ。
おい、
おい、
おい、



おい、















おひょろ


自由詩 おひょろ Copyright m.qyi 2006-11-24 14:40:40
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