思い出作り
山崎 風雅

 忘れさられた涙は
 どこに流れていくのだろう
 
 きっと大海原まで降りて行き
 太陽の日差しに誘われて
 多くの仲間を引き連れて
 天空に昇り
 悲しい調べを奏でつつ
 俺達の住んでる大地に
 降り注ぐのだろう

 報われることのなかった哀しみは
 静かに俺達の心に染み入る
 なんだか憂鬱な時っていうのは
 そういう訳なんだと思うんだ

 傲慢なことや
 欲望丸出しの夢をみるのは止めにしないか?
 
 見苦しいし
 こっちまで息がつまる

 流れるだけ
 それだけでいいじゃないか

 可憐な草花のように
 自然に生きさえすればいい

 
 運命なんて
 人生なんて
 思い出作りだと思えばいい




 
 


自由詩 思い出作り Copyright 山崎 風雅 2006-11-24 00:08:55
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