とおい歌
石瀬琳々

いつの日の窓辺に聞いたとおい歌
    盗んで消えるおもいでの耳


汽笛すぎ残されゆくは草鉄路
    待つだけの駅呼ぶだけの風


なぐさめを知るか口笛おおぞらに
    心を放ちくかくちぶえ


知らぬ部屋みしらぬ二人浅いキス
    ギタア爪弾く黄昏のゆび


ハメルンの笛吹き男のとおい歌
    子供にもどってついていきたく


短歌 とおい歌 Copyright 石瀬琳々 2006-11-10 14:34:11
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薊道