祈り
ごまたれ

いつか投げ捨てた祈りを

今更泣きながら探すあなたを見て

僕はただ物音をたてずに遠くから眺めていた

優しさが欲しい と

激しさも欲しい と

あなたは何度もわめいていたから

そんなもの持ち合わせていない僕は

ただ ひたすら遠くで見ていることしかできない

だからせめて

あなたが光あるほうへ歩いていけるよう

僕は祈りたいのだけれど

きっとあなたはまた

その祈りを投げ捨てては

泣きながら探すのだろう





自由詩 祈り Copyright ごまたれ 2006-11-08 17:58:28
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