夜明け
たもつ

わたしの中を
夜の明ける方へと飛ぶ
一羽の鳥がいる
同じころ
一羽の鳥の中を
どこまでも墜落する
わたしがいるのだ
その日最初の列車が
古い踏切を通過していく
建物の窓はひとつ
またひとつと開かれ
雨、と誰かが言う



自由詩 夜明け Copyright たもつ 2006-11-05 15:51:22
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