エクセリオン
キメラ



羽がはえる
墜落をも抱き込み
くちびるが歌う
ながい夜の
電灯がうるさすぎて
実感にしないと
うまれ得ない

とどけた瞬間
いったい何年前の
扉をたたいた

むかえ入れたなら
寒い秋空には
どれほどの満天が
この身を透過し
瞬くのはひみつの囁き
すぐそばで
いきろと

言葉を変え
表情で解らせ
ああ
こんな闇があるものか

つっぱねた空虚な
青白い肖像が砕け
うまれくる高ぶりを
こんな闇のなか
眩むほどに
繋がる熱
説明もつかずに一筋ながす

みずでもなく
よわさでもない
嘘ばかりじゃないさ

きみ
かおり甘すぎないで
どうか
つよすぎるなら
どうしても
長く続かない気がしてたの


ねえ
流星じゃない
ニベアが
染みこんで
どちらかが溢れてる
羽音がきこえない
エクセリオン

あさにはきっとふたり







自由詩 エクセリオン Copyright キメラ 2006-11-01 21:12:55
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