非カフェ民
新守山ダダマ

カフェに行きてえ お茶が飲みティー
でも代官山や三宿あたりのオッシャレーなカフェは
俺たちには高すぎる 精神的に高すぎる
お似合いのカフェを求めて 恥をかかない場所を求めて
俺たちは旅をした 18切符で逃避した
行き着いたのは田舎の駅前 落ち着けたのが田舎の駅前
客もまばらなカフェいや喫茶店で
1杯500円のカビ臭いコーヒーと
眠くてたまらなさそうな初老のマスターと
喫茶源平というネーミングセンスを
俺たちは心逝くまで味わった


自由詩 非カフェ民 Copyright 新守山ダダマ 2006-10-31 19:11:11
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