2006.10.29 「Dearみさこさんへ」とかきたくなったよ日記
初代ドリンク嬢
先日、京都へ行ったときにガケ書房でちょっとした知り合いでもあって、大好きな小川恭平さんの作った「Dear キクチさん、ブルーテント村とチョコレート」(いちむらみさこさん)という本を買って来ました。表紙はみさこさんの描いた女性で、とても素敵な表紙です。恭平さんの本への愛情とか、みさこさんの凛とした美しさが伝わってきます。
余談ですが、子連れだった私にお店の方がよかったらカメがいますとゆってくださいました。
3日間かけて読みました。
みさこさんとは何度かお会いしたことがありますが、みさこさんの背筋をしゃんと伸ばした、美しい姿を思い出しながら読みました。
いろんなことを考えました。
私は昔からすごく野宿生活者に関心を持っていました。と言うより、人事ではないと言うか。。。多分、私が思いのままにしていれば、いずれ、自分が意図してとか目的があってとかそういうのではなく自然にそこに流れ着くような気がしていました。
お昼の休憩に少し読んで、秋の風に吹かれていつもの道をいつもと同じ自転車で職場に
戻りました。その時「私にはドラマティックはないけれど、私の体には宇宙がある」と思いました。
でも、私は20代のとき、死ぬときは畳の上でと決めました。どうして、私はそう決めたのだろう?女だから?確かに、若い頃の私は、男だったら野宿者になっていたと考えていました。
私は小さな家でも家族が食卓を囲むことを選びました。子どもとテレビを見て笑うことを選びました。月に一度のファミレスでの外食がスペシャルなことに思える生活を選びました。ユニクロの700円のTシャツを買えて大喜びする生活を選びました。
みさこさん、お元気ですか?
私はみさこさんと何度もお会いしているのにほとんどお話した記憶がありません。でも、一緒にいるとき私はとても心地よかったのです。黙っていられることは、無理してしゃべると涙ぐんでしまう私にはとても好い空間でした。みさこさんはとても美しく御飯を食べていました。私は相変わらず、人前で御飯を食べるのが苦手です。
みさこさん
ブルーテント村で暮らせるのはみさこさんだからできるのだと思いました。
みさこさんの本を読み終えた夜、私は25年前に死んだ父を思い出して、少し泣きました。
また、いつかどこかでお会いできるでしょうか?
みさこさんがキクチさんに宛てたように。
未詩・独白
2006.10.29 「Dearみさこさんへ」とかきたくなったよ日記
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初代ドリンク嬢
2006-10-30 00:14:43