禁断のスイッチ
Terry

 どう考えても人間は猿から進化している。神と崇めているのはもしかしたら宇宙人かもしれない。人間は産まれ持った頭脳のごくわずかしか生涯使わない。使おうと思えばいくらでも使え、潜在能力は宇宙人よりも優れていると聞く。宇宙人とコンタクトをとったことがある人間はいるのであった。
 宇宙人から注文があった。
「IQが世界で一番高い人間をよこせや。男女や。いるはずや。チューリング賞を取った男じゃ。資源は払っとくわ。」
チューリング賞と呼ばれるコンピュータ科学界のノーベル賞を受賞した男が渡された。
 もう宇宙人に地球の価値はなくなった。これ以上地球の科学が発達しては星を知られる。宇宙人の神は地球を滅ぼすことを許していない。その男は宇宙人に命じられた。
「このスイッチを押すと我々の星へ行ける。そこであなたの知恵をお借りしたい。」
男は今まで扱ったことのないコンピューターにわくわくし、スイッチを押した。
 地球は爆破された。男に母星に対する復讐心を沸かせないように、宇宙人はそれを見せなかった。
 アダムとイブは宇宙人のシナリオだった。
The end.


自由詩 禁断のスイッチ Copyright Terry 2004-03-20 10:57:50
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