夢の続き
れるむ

鬱陶しい湿度で目を覚ます午後
誰かがしきりに不快な音をたてている

夢の続きを思い出せずに
煙草に火をつけた

君が居なくなってから
一年が過ぎようとしている

布団は臭いし
灰皿は山積みだし
これといって楽しいこともない

でも さっき懐かしい夢をみたんだ

相変わら鬱陶しい暑さだったけど
隣には君が居た

途中で目が覚めたから
去年のことなのか来週のことなのかは
分からなかったけど

代わりに思い出したことがある

君に伝え切れなかった想いを
明日持って行くよ

最後の煙を吐き出し
山積みの灰皿を片付けた

そして布団を干しに


自由詩 夢の続き Copyright れるむ 2006-10-27 02:08:31
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