夢の続き
れるむ
鬱陶しい湿度で目を覚ます午後
誰かがしきりに不快な音をたてている
夢の続きを思い出せずに
煙草に火をつけた
君が居なくなってから
一年が過ぎようとしている
布団は臭いし
灰皿は山積みだし
これといって楽しいこともない
でも さっき懐かしい夢をみたんだ
相変わら鬱陶しい暑さだったけど
隣には君が居た
途中で目が覚めたから
去年のことなのか来週のことなのかは
分からなかったけど
代わりに思い出したことがある
君に伝え切れなかった想いを
明日持って行くよ
最後の煙を吐き出し
山積みの灰皿を片付けた
そして布団を干しに