アイリス×アイリス×アイリス
佐久間 肇

夕闇に紛れ込んだアイリスの憂鬱。
朝焼けに滲み出されてきたアイリスの誘惑。
どちらにしてもアイリスは孤独。

笑う笑うと書いて笑えない笑えないと泣くワタシ、アイリス。
言う言うと聞いて言えない言えないここにワタシは、アイリス。
狂った狂った仲間の嘘ついた嘘ついた嘘つかれたワタシもアイリス。

許した許した許した先にこぼれたこぼれたアイリスアイリスアイリス。
ボロボロボロボロボロ、ボロボロボロボロ、ボロボロ、ボロ。
アイリス幼いの。ワタシきっとね、いつの間にかアイリス。

手と手をとると片方の手が冷たく枯れていく。
それを見つめながらアイリス悲しくて、
だけど泣かない強いからワタシ、アイリス。

ね、

行こう。アイリス。
アイリス、ワタシも。
アイリス。
ワタシも。


自由詩 アイリス×アイリス×アイリス Copyright 佐久間 肇 2006-10-24 02:09:39
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