創書日和「流」 たどりついた
逢坂桜


     夢はまっくらだった

     時折水面が光る

     あぁ、川だ

     笹が沈みきれず、流されてゆく

     ・・・短冊になにを書いただろうか

     「っ」

     天井は淡いオレンジ色に染まっている

     彼の腕ごと、私の体の上に落ちたから、眼が覚めた

     はじめての体温と、内側にこもる熱

     この人にたどりついた、と思った
 


自由詩 創書日和「流」 たどりついた Copyright 逢坂桜 2006-10-22 21:51:17
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
創書日和、過去。