風物詩
桐野晴

こたつでミカン
 よりも
こたつでアイス

夏の夜
 よりも
冬の朝

素敵な 素敵な
永いようで 短いようで
不思議な 不思議な
寒いようで 暖かいようで

キラキラとして
ふわふわとした
冷たい風を
見つめて

キラキラとして
ふわふわとした
わたしだけの刻

白の世界ではなく
透明な世界で


わたしだけと
キラキラと
ふわふわと
冷たい風


自由詩 風物詩 Copyright 桐野晴 2006-10-20 12:05:11
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