夢
mkp_44
君の顔を見た
あんな近くで見たのは何年ぶりだろう
目も髪も君の肌も
変わってなかった
記憶と同じ君の声は
ずっと聴きたかった声みたいだった
愛おしい声だった
ちょっと低くて
でもやっぱりずっと若い声だった
手を握ったとき 聞いてみた
君は首を横に振った
仕方がなかった
お互いどうすることもできないから
「逢いたかった」
心がそう言った
君に伝わってしまっただろうか
そのすぐ後に
君は君の場所へ
私は私の戻るべき場所へ
離れてしまうから
きっとまた逢えるのは知っている
なぜ逢えるのかはわからない
君はいつも気まぐれな振りをしたから
そんな君が
今も君らしいよね
自由詩
夢
Copyright
mkp_44
2006-10-19 16:03:30