ティーン
アサリナ

あなたをね
叩いたらティーンって
鳴いたのね

あなたをね
撫でてもティーンって
鳴いたのよ

チクタク チクタク ティーン

チクタク ティーン

チクチク    ティーン


間違えた

わたしを叩いたら
ティーンって

間違えて
わたしを撫でても
ティーンって鳴いた


あなたはわたしのティーンだった

ふざけた冗談
言うつもり

ティーンはずっとお似合いだから
そっとして置けばよかったのに

まともに叩いたら
深く傷跡に残るから

少し力をほどいて
深呼吸して甘くした

いい加減に放り投げて


刻み込んだ左腕に用はもうなくて
あれこれ構う暇はないよ

あなたを叩く腕さえも
あなたを撫でる腕さえも


あなたをね
叩いたらティーンって
鳴いたのね

わたしをね
叩いたらティーンって
鳴いたのよ


自由詩 ティーン Copyright アサリナ 2006-10-12 20:25:32
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