教室の窓から見える雲は
ぽえむ君
自分というものに
気がつき始めたこの頃は
どこか落ち着かなくて
みんなと同じことをしていても
同じではなさそうで
みんなと違うと思われたくなくて
同じことをしている自分が
自分ではない気がする
これからの自分というものを
描き始めたこの頃は
まっ白なスケッチブックに
描いては消して
消しては描いて
もう何冊も使ってしまっている
みんながしていることが
立派に見えて
何もできない自分が
一人だけ教室の中にいるように思えて
それでも
自分を見つけたくて
自分を描きたくて
気持ちだけが走ってゆく
今
教室の窓から見える雲は
自由に大空を流れている