帰り道
木立 悟
空あおぎ覗き込まれる月夜かな
くりかえし夜を描き足す爪の蒼
水に浮く石を踏む道帰り道
目の生えた指が私になじみゆく
耳だけが曇と語る日まわり道
おだやかに花を殺める日陰かな
なだらかな時の坂道てまり唄
亡きひとのうなじかがやく十七夜
俳句
帰り道
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木立 悟
2006-10-09 13:41:36
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