カップうどん
虹村 凌
赤い印がついてる方の蛇口を捻り
カップうどんに注ぎ込む
空腹と絶望の果てにある期待を掴んで
フタを開いたと言うのに
湯気が出てこなかった
怒りで震える拳を伝わり
机がガタガタと泣き出す
ふわり
と落ちた一枚の伝票
ガスは止まっていた
自由詩
カップうどん
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虹村 凌
2006-10-05 12:45:12
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