酔いて散る寝言
六崎杏介

無数の石英が軋む、秋の夜
明滅する、星座を杯に乞う 煙草の音に
OとUとに似た精密な空の藍が
戸外で嘔吐する彼岸花の背を冷やす
track#不明のループにトランプが踊る
火照る足跡は地下のプールに落ちた
遠い朝を、さらに包囲するT字路の夢魔
リック・鳥一句の区画ではアルデ薔薇ン
カランカラン、と鳴るグラス
複雑なカラスの黒い羽、moon light
遠雷と、散開した星々の同窓会
航法・大砲・アルテミス、咲きました声。


自由詩 酔いて散る寝言 Copyright 六崎杏介 2006-10-04 22:38:14
notebook Home 戻る