はなたれたや
hiroto

願いつつ放たれた僕の希望は
うすら闇の中へと消えて行った。
追いかける事も無く、ただかりそめに
うつろいゆくとかげ。

秋の日にただ君と出会い抱き寄せた肩に
ありしひの思い出と悲しみがみだれる。

あぁただ君が、君が君がそうあらんことを
願いながら進むあぜ道。

時に深くも潜り込む雨は
たださからかな痛みにかえ

さきのはかとともに明日へきえゆく。


自由詩 はなたれたや Copyright hiroto 2006-09-23 23:47:36
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