青空と風と光と・・・
未有花

青空と風と光と・・・
さうして夏はやつて来た
麗しき少年の日々よ
君の白いうなじを光らせ
駆けて行く あの鬱蒼とした森へと

君の涼やかな瞳が笑ふ時
・・・それは光に似てゐた
君の白い素足が駆ける時
・・・それは風に似てゐた
そして 君の心はいつも青空だつた

青空と風と光と・・・
ああ 懐かしき友よ
君はまだ恋といふものを知らなかつた
ただ風に戯れ 雲を追ひ
自然に耳傾けることが君のすべてだつた

あの日少年のまま逝つてしまつた君は
未だ鬱蒼とした夏に眠つてゐる
君を哀しませることが私のすべてだつた
恐れを知らないあの無類の魂を

懐かしき友よ
少年の日々はあまりに短く
そしてせつなく悲しく私を責める
幾度かの夏が来る度思ひ出す
私は君の笑顔が好きだつた
青空と風と光と・・・


自由詩 青空と風と光と・・・ Copyright 未有花 2006-09-20 13:44:49
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