青空
未有花

片手をかざして遠くを見る
いつだってこの街は光の渦
目覚めるたびに生まれ変わり
すべてが新しくなって行く

この両腕に抱えている
悲しい思い出はみんな捨てて
窓を開けて そして飛ばそう

あの青く澄んだ高処たかみへと
せつない想いを飛ばせば
いつかきっと届くはずさ

風が答えを運んでくれるから
今はその笑顔をみせて
青空のようなまぶしい笑顔を

涼しげな風が街を通る
どこへ行こうとしているのだろう
この窓辺にも風が吹いて
やさしく頬を撫でて行った

胸の奥底にしまってある
苦しい出来事はみんな忘れて
窓を開けて そして飛ばそう

この遙か遠い世界から
熱い想いを解き放てば
いつかきっと伝わるはずさ

風が何かを変えてくれるから
今はただ自分を信じて
青空のように澄んだ心で


自由詩 青空 Copyright 未有花 2006-09-15 09:53:04
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