夕暮れに
未有花

夕暮れに
あの子にハモニカ吹いたげよう
ひとりぼっちの街角に
ふたりぼっちの歌ひとつ
ゆれるゆれる影法師
街はなぜに泣いている
人恋しいと泣いている

夕暮れに
あの子は泣いていたんだよう
母さん恋しと泣いていた
母さんいない歌ひとつ
まわるまわる風車
風は街を吹いて行く
夕暮れ街を吹いて行く


自由詩 夕暮れに Copyright 未有花 2006-09-05 13:08:13
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夕暮れ詩集