光は曲がらないので
nm6

まだ
遠いところにあるようです


いつもぼくらからは 何かが垂れてきてしまって
どうしようもなくなってしまうのですが
雲が浮かんで ため息が白い冬のせいにして
久しぶりに知る その気持ちがちぎれてゆきます


柔らかですから
ぼくらはしなやかにすり抜けて
笑うことも 怒ることも やめています
君は 何を知っているのでしょう


夜中に響くのは ベース音でしょうか
しょぼくれたリズムは 一定にきざむ光は
その壁に差し込んで切りつける直線でかきわけて
影になった君の半分を 粘っこくたぐり寄せては
そう 計画通りに溶けてゆく秘密です


自由詩 光は曲がらないので Copyright nm6 2004-03-08 23:46:51
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こころの、こえ。