草の行方
砂木

排気口に 流れて行くために
従っている 繰り返し

とられた息
ためた息

去れば野にささやくものが



噛み締めるものに 寄り添って

信じそうなあぶなくないと信じそうな
からくりの奥でも
さらさらと 散る

陸地から少し 上でなければいけない
根に 囚われるな

摂理に従うだけの羽の脆さ
足跡に くべながら

まだ
飛ぶ


自由詩 草の行方 Copyright 砂木 2006-08-29 07:12:23
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