在所
あおば

つまらない詩を書いた人がいて
読んだらそれきり何処かへ行って
何処まで行ったか分からない
分からないから呼びに行く
兄貴が行って
弟が行って
妹が行って
親父が行って
母が行く
隣の叔父貴は昼寝して
テレビを消して
居なくなり
借金残して
居なくなる
何処に行ったか
分からない
つけを払った俺様は
行きたいところが分からない
分からないけど
つけを払ったその後に
なにも残らないのが
侘びしいと
テレビのスイッチ付けたまま
朝が来るのも知らないで
ぐっすりお休みお姫様
むにゃむにゃ寝言を言うばかり
あしたの曜日も知らないで
起きる方角も分からない
歩く方角決めたいと
お金の無いのを忘れてる
易者の先生怒ってる
金の無いのが分からない
易者の先生インチキと
大声出して逃げ出した
悪いことをしてしまい
人の道を忘れたと
つまらない詩を破り捨て
捨てるゴミ箱探してる
テロの恐怖の世の中に
捨てるゴミ箱探してる
どこにあるのか分からない
何処まで行っても終わらない
つまらない詩は止めましょう。


未詩・独白 在所 Copyright あおば 2006-08-27 00:29:23
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