キャラバン
あおば

光のなかに陰を求め
憩う人々の姿を探して
地平線に向かう
掟を破って
水平線を求めて船出する
奴隷商人のように
駱駝の群れを飼う男達
舟が出ると騒ぐ少年の不安
すべてのものは
見えない影だから
時間だから
立ち止まれないから
音が鳴るから
朝が来て
夜になる

眩しい光を避けて
夜に旅するキャラバン
砂丘を越えて
すぐに見えなくなった


未詩・独白 キャラバン Copyright あおば 2006-08-24 03:35:01
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