もう戻らない
山崎 風雅


 きみと別れて

 きみと別れて
 街の風景はモノクロになった
 一日も忘れることが出来なかった
 男はそれでも涙は流せない
 
 自分なんていないほうがいい
 そう思った
 
 きみの住んでる街の天気予報を見るだけで
 胸がつまった

 愛欲もきみの黄色い笑い声も聞けない
 
 きみを責めた
 僕を責めた

 月日が流れ
 薄らいでいく気持ち
 日常の中で埋もれていく気持ち

 時折発作的にきみが僕を横切る
 
 何も出来なかった
 自分の弱さ
 人生の辛さを味わった

 一生忘れられないだろうきみは
 10年の月日が経ち
 さらに輝く天使の笑い声を笑顔を
 僕の胸に再生させるんだ

 輝かしい青春の日々
 もう戻らないきみと過ごした天国のような日々




自由詩 もう戻らない Copyright 山崎 風雅 2006-08-22 02:21:25
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