凸凹道
山崎 風雅


 なまぬるい部屋で己の性をかんがみる
 生命力に乏しい僕は生きることが修羅の門
 遠くに行けば会えるかもしれない運命の人
 今ここにいること
 それはなまぬるい風呂に入り続けているようなもの
 時計の止まった部屋から抜け出して
 深夜の街のネオンに酔う
 遠くない世界
 数時間で行ける生命のぶつかりあい
 ダメだ
 死のう
 蛇の生殺しの生活に疲れた
 そんなこと言いながらここまできた
 自ら生の幕を閉じなくても
 自然の摂理でこの世からバイバイ
 つらい思いでも風化していく
 眩い思い出は瞳を閉じれば垣間見れる
 いくつもの苦の連続
 それを打ち消す僕仕様の処方箋の言葉
 人は自由意思をもち
 運命は変えられる
 鉛で縛られた身体を奮い立たせて
 肩に力を入れず
 医者からのアドバイス
 7割の力でこの凸凹の道を
 歩いて渡ろう




自由詩 凸凹道 Copyright 山崎 風雅 2006-08-13 00:08:28
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