かとり

ひとつの星が庭におちて
それは晩ごはんのおかずになった

こうばしく甘いかおりが
ゆげにのって狭い家をつつんだ

ちょうどいい感じに焦げ目がついて
皿の上に盛りつけられて

それでもまだ
やわらかいひかりは部屋をてらした

さめる前に食べてしまわなくては
ひかりが消えてしまう前に 食べてしまわなくては


自由詩Copyright かとり 2006-08-06 18:55:20
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