ぽえむ君−夜池−
ぽえむ君

ぼくは詩人

偉大な存在はその偉大さがゆえに
すべてを理解しきれない

今日もまた

夜の散歩をしていると
池に出会いました

林の中
そこには池がある
星のない夜はもちろん
雲のない昼でさえ
奥の方にあるので
正確にはどういう形で
どれだけ深いのかは
誰も知らない

それでいて
誰もが知っている
林の中の小さな池

カラカラと音を立てて
流れゆくその途中で
水が淀み
静かに小さく
水の流れを聞く

ぼくが
ぼくたちが知っているのは
わずかにそれだけ

それでいて
誰もが知っている
林の中の小さな池

それでいて
誰もがその存在が大きい
林の中の小さな池

今夜の水音は
いつもよりも多く流れ
清らかな水のようだ

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−夜池− Copyright ぽえむ君 2006-07-26 20:58:56
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