乾燥
green ink

日曜の午後はいつもそうしている
適度な速さ、心地よい風があればいつでも死ねるから
ひたすらに距離を減らしていく、どこに行くのかもわからないのに
戻る場所はいらない、鮮やかな夢もいらない
だから海の色は青すぎて僕にはわからない
僕の空白な体の中をスピードと風で満たしていく、いまなら空を飛ぶのも簡単だ
すべてを忘れていくような気がする、始めからそこにはなかったかのように

夕暮れを燃やしたためにガソリンタンクは軽くなる
僕たちは明日が来ることを拒んでいる


自由詩 乾燥 Copyright green ink 2006-07-16 00:43:25
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