夢と風。
狠志
僕の見たユメは、
憶えることが出来なくて。
朝には真っ白で目覚めるんだ。
ユメの中のボクは、
何がしたいのだろうか。
ボクの記憶まで消して。
誰かと何かをしてるの?
嫌なことを隠れてしてるの?
ユメを独り占めしたいの?
朝日には、ユメの力はなくて。
現実を叩き込むかのような。
眩しい光で、考える頭を消してしまう。
僕の見たユメは、たぶん。
とてもイヤらしさで溢れてるんだ。
そして、ボクはそれを独り占めしたいんだ。
開け放った窓からは、
そんな一日を押しつけるような、
生暖かい風が、僕に纏わりつく。