汚れたシャツ
山崎 風雅

 
 誘惑の小波が揺れる
 今日も行く孤独な魂抱えながら
 時の鐘が鳴り
 天使の歌声が天空を揺るがす

 見たこともない
 逢った事も無い

 蜃気楼の先に浮かぶのは
 僕のもう一つの想い
 愚かな遊びを笑いたければ
 笑うがいい

 真中に向かって
 杖を振り上げ
 思うがままに街に出る

 抽象画に描きこまれた
 僕の生き様
 なにも言うこともない
 昼下がりに時の流れに身をまかせる

 痛々しいニュース
 狂ってる砂時計
 まじかでも起こるささいな惨事
 戸惑いのスクランブル交差点

 離れていこうか
 助けにいこうか

 僕の心臓がもつのなら
 
 汚してしまったシャツは
 もう捨てるしかない


自由詩 汚れたシャツ Copyright 山崎 風雅 2006-07-13 12:00:49
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