少年の詩
プル式

大きな白い翼をその背中に背負い
君は真っ直ぐに空を見上げる

国境を越えていく少年は躊躇ためらいもせず
父親の屍の上を歩く

空には大きな黒い鋼の群
土の中には小さな黒い死蟲むしの群

小さく聞こえる歌は次第に声高に
恐怖から逃れんと神をたたえる

あなたの神はあなたを救いますか

国境を越える少年は躊躇ためらいもせず
その翼を背負い声高に歌う

僕の神様は何処にいるの


自由詩 少年の詩 Copyright プル式 2006-07-13 06:31:16
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悲しいもの