さよならの夏
玉兎

さよならが苦手
時間は僕よりも早く
通り過ぎる

君がいた夏は
はしゃぎすぎて
こんな風に泣くなんて
思いもよらなかった
毎日が
ずっと重なってゆくのかと
思っていた

ガラスをとおして
ゆがんだ
笑顔が
痛い

どうして
なかずにいられるだろう
ひとりの夜は
思い出ばかり
抱きしめてしまって
声にならない


想いが飛ばされてゆく
小刻みに抽出する痛みに耐えかねて

どうか

言葉になりますように

どうか

伝わりますように


ずっと

ずっと

大好きでした











自由詩 さよならの夏 Copyright 玉兎 2006-07-10 22:46:13
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