七夕でい
藤原有絵

願いをかけた
あの瞬間は排斥

磨耗した言葉が
軋んで悲鳴をあげているわ


オジョウサン
ソレ
コトバノムダヅカイ


くるり廻って転回な展開
はっぴー七夕でい

こそりと近づいて
背中に沈黙を貼り付けてあげましょ


聞き分けのいい女だなんて
ああ なんて勘違い!

大和撫子一抜けた
寄せた胸元 今更見ないで


浴衣も下駄も脱ぎ捨てて
裸足で川を渡っていける


オジョウサン
ソレ
スナオナキモチデスカ


詮索ご無用
今後にこうご期待

一年に一度とは言わせない
いつだって逢瀬日和


星のみえる夜は
くれぐれもご用心

繋げてみせるわ
星のまにまに



自由詩 七夕でい Copyright 藤原有絵 2006-06-30 01:50:18
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