closed,and
霜天

閉じられた、そして
知ることもない雨が過去になって
それでも夕暮れと朝には
部屋は明るくなるので


花暦
今の頃は
冷たい雨を探す前に
どこに行けばいいのですか
すべてを抱いたまま
その朝が教えてくれるはずもなく

スローな光が
まだここに来てくれる
やがてここも平面になって
点になり
消えていく


そして青は追い立てられて
群れる空はひとつの形を留めない
同じその日はどこにもないのだ

長い、不在

あなたは形を留めない
そのために僕らは言葉を絞る
心音だけを聞く部屋、光はまだ


そして、閉じる


自由詩 closed,and Copyright 霜天 2006-06-26 00:23:12
notebook Home 戻る