冷たい影(六)
信天翁

               あのときは
         なぜか わからなかった
      ことばを荒立てた「血」の頑迷
      想いを沸騰させた「気」の動転
                 それが
        それが「水」の彩りに似た
     自分の影法師なのだということが

                 そして
いままた 車に轢かれた椋鳥の亡き骸をみる
      月面のように冷えきった県道で
       あぁ 背骨の棘がつきささる
     にびいろをしたREGRETの神経叢に



  




自由詩 冷たい影(六) Copyright 信天翁 2006-06-14 20:20:18
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