流れるものはみな
シホ

覚醒の寒流
眠けのぬめり
両端をめぐるもの
みずのようにそこに落ちる

自虐的な痛覚
人からの柔らかな傷み
痛くて痛くて
いたみは体を経て力へと

つながらない傷
繋がれている軽さ
着き落ちる窪を求めて

泣く弱さ
鳴ける強さ
流れるものはみな


自由詩 流れるものはみな Copyright シホ 2006-06-14 01:00:54
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