ラヴュー
本木はじめ

フライングベッドが再度あらわれて深い眠りを焦がしてしまう


4ゆびをテーブル上で交差するあなたの朝が美し過ぎて


アーサーが来てたわよ アーサーってだれ?たぶんお母さんのそうぞうじょうのじんぶつ


折りたたみ傘を忘れた雨の日に限って雨は降ってくる あれ?


まざまざと思い出すよマザー、窮屈な部屋に巨大なドラムキットそしてこれは蛇足


きみの可憐な足の裏で踏み潰された蟻がいたとしてこれも字余り


そして何を想像するのだろう屋上から飛び降りた後で


明るさも暗く感じる六月の雨降るあさのただのぶを観る


ぼくはきみのことが嫌いじゃないよラヴュー 校庭を三周しなさい






短歌 ラヴュー Copyright 本木はじめ 2006-06-13 19:57:22
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