ぽえむ君−朝露−
ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
それぞれにはそれぞれの美しさがあり
それぞれの美しさだからこそ
その美が存在する
今日もまた
朝の散歩をしていると
朝露に出会いました
葉の先にまばゆく光る朝露の
風に吹かれて花の舞い散る
花は花の美しさ
水は水のきらめきさ
自然に潤いを与え
自らもその存在を内側から
輝かせる
はらはらと揺れ動く朝露の動きに
しずしずとひたすらにに見入る
ひらひらと白蝶が
落ちた朝露の跡を追いかけ
消えた露の葉に羽を休める
葉の先に静かに止まる白蝶の
風に吹かれて花の舞い散る
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい