肩にかかる重み 希望に変えて
山崎 風雅


 子供の頃から
 一人だと感じていた

 見栄を張り合う親の中で育ち
 親の顔色をうががって過ごした幼少時代
 
 心を通わす友達もいなくて
 弟 妹を虐めて
 心の憂さを晴らしてきた

 時代の嵐にもまれて
 生きる力をうしなっていた

 幼少時代はさびしかった
 壁にボールを投げて
 跳ねかえるボールを取っては投げて
 現実から逃避していた

 早くから死の誘惑と闘った
 自暴自棄になり
 世界はいずれ滅びると
 希望の光から遠ざかっていた

 青春というのは遅咲きの
 30からのものだった
 
 奇跡はおきる
 心から通じあう友情に
 生きる力が湧き立った

 この世に無情を見つけ出し
 嵐のような毎日に
 わずかに訪れる輝きを
 大切にしたいと思う

 四季のなかで移ろいゆく
 季節の洗礼をうけ
 わずかな光明を
 つぶれるほど抱きしめて

 明日には明日の風のなかを
 翻えよう

 人生
 人生

 その重みを肩に背負い
 ひためきに生きて行こうと思う

 湧き立つ情熱を忘れたくないものだ








自由詩 肩にかかる重み 希望に変えて Copyright 山崎 風雅 2006-06-12 02:19:57
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