ユーモレスク
霜天

君の声を聞きながら
僕は背中で昨日の夕陽を夢見ている
後ろ向きに眠りたい夜もある
紙飛行機だけが日付を越えていく

いつも聞こえるユーモレスク
君はどこまでも繰り返しで
世界はいつでも思い通りになる
紙飛行機を折りながら、乗せているものは何だろう


少しずつ、大事なものから紐を解いていく
あれから、傘の中で濡れることもなくなった
今日が今日になる前に、書き写しておきたいこと

そっと、引き出しに忘れていた種をまこう
いつか聞こえるユーモレスク
きっと、明日よりも明るくなれる


自由詩 ユーモレスク Copyright 霜天 2006-06-12 00:06:08
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