大工の息子がにやりと笑って〜War and Religion五七五
AKINONA

「日本(にっぽん)で
戦争なんて
あったんだ」
小学生の
弟おどろく

 聞いて驚け 相手はアメリカ

アメリカに
パールハーバー
あるならば
日本にあるのは
広島・長崎

 六十一年 経ったけれども
 
地球儀を
買って貰った
その年に
「ソビエト連邦」
地図から消えて

 ついでにドイツも 一つになった

バグダッド
黄金(こがね)の都と
思ってた
湾岸戦争
はじまるまでは

 夢がこわれた ミサイル中継

キリストが
左の頬を
たたかれた
差し出せ右頬
大人の余裕で

 大工の息子が にやりと笑って

コーランに
実はこんなの
書いてある
「剣を持つもの
剣で滅びる」

 忠告したよ、と ムハンマド言い 

神様や
正義は人の
道具じゃない
戦うための
理由でもない

 誇りの二文字は 大義名分

どうせなら
拳と拳で
殴り合え
核のボタンを
押すより先に

 平和解決 優先だけども

お隣さん
近所付き合い
難しい
日本・韓国
中国・朝鮮

 仲良くなるのは いつのことやら

サッカーの
ボールで繋ぐ
国と国
ただ今だけは
確執忘れて

 ミサイル飛ぶより ボール飛ばせと

地球儀を
引っ越す時に
処分して
歴史学科に
進んだわたし

 リアルタイムで 学ぶ現代


短歌なのかそうでないのか微妙な形式になりました。
色々とカテゴリを流浪してしまいましたが、「自由詩」に腰を落ち着けることにします。
ご指摘下さった皆様、ありがとうございました!


自由詩 大工の息子がにやりと笑って〜War and Religion五七五 Copyright AKINONA 2006-06-11 16:06:41
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