朝水
木立 悟





朝が来て目覚めはじめる痛みかな



自分より愚かなものを知らぬ朝



頭から頭をどけて朝を見る



我が願い次の朝陽は含まれず



誰も来ぬ分かっていても来やる朝



朝からも春からも来て鳴く椿



朝ひらく朝の失い朝ひらく朝



泣きながら目覚めし朝の星ふたつ










俳句 朝水 Copyright 木立 悟 2006-06-08 09:01:52
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