乾いた空
信天翁

まぼろしの道への開門でもあろうか
一日中にごっていた空が黄昏に割れ目をつくる

はてしないもの
       そのささやき
枝にめばえる若芽
      若芽にひろがる祈り

問いかけられないもの
          そのさけび
枝に憩う小鳥
    小鳥の胸にうずく星のかけら

かけがえのないもの
         そのなげき
枝につつかれる空
       空のかなたに消えるいのち


自由詩 乾いた空 Copyright 信天翁 2006-06-07 14:29:58
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