シャロウアンバー
明日殻笑子

静かな その時眠りたくて
まばたきのように あなたから目を逸らした

溢れる 光に頬も緩み
輝く季節が いつも僕の味方をした

すべらせた手の愚かさを 知ったその瞬間から
千の笑顔がナイフになって 苛む

やがて冷たさで目を覚ました
僕以外何もない虚ろさに
さっきまた何か落とした音がしたのさ

凍える明日の些細なひとふきで
影も残らない愛しさよ
残り火に火傷してすすけた
掌に何を望む?


自由詩 シャロウアンバー Copyright 明日殻笑子 2006-06-04 13:08:19
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