I'm the only one.
Kj

ずぶりと右足が沈み込んでいく
足もとには静けさがたまっている
どこまできたのだろう
どこへ行きたいのだろう

さっきつけたテレビは光り輝いて
冷たくなった僕を映してる
何もかも消えればいい
何もかも全て

美しい光 雲の隙間から
ビルの隙間に堕ちていく
痛みが背中を駆け巡る

僕に触らないで

この世界が狂っていることは分かる
この世界が回っていることも分かる
大丈夫 僕はまともだから

彼らは他人の足を切った
その足でステップを踏んだ
昨日子供の首を締めた生温かい手で
僕に握手を求めた

死んだ猫は美しい

この世界が狂っていることは分かる
この世界が回っていることも分かる
大丈夫 僕はまともだから

僕に触らないで

僕に触らないで

僕に触らないで


自由詩 I'm the only one. Copyright Kj 2006-06-04 03:57:48
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