神様よ思いどおりにしてください
山崎 風雅

 夜の静寂にポツリと咲いた
 一輪の花
 決して不満や愚痴をこばさず
 欲ももたず
 雨にも負けず 
 嵐にもまけず

 時間の貨物列車に運ばれ
 現実と夢の世界に
 揺れ動く僕の心は
 もう童心には戻れず
 覆い被さるしがらみに
 ため息とあくびと涙目に明け暮れる

 時間と共に失われていく情熱
 あと1歩を踏み出せず
 毎日毎日
 荒れ狂う波に翻弄されて
 希望を見つけようともがく

 ネオンが花咲く飲み屋街
 街がビールで染まる
 人間模様一塊になって突き進む

 僕には思い出のアルバムがない
 自分の不始末で全て失ってしまった
 身に余る運命の荒波に苦痛のあられは
 容赦無くふりそそぐ

 負けてたまるか
 赦されない罪を引きずってでも
 明日を生きる

 離れていく勝利の女神
 影に死神が寄りそう

 でも生きることを諦めたりしない
 ブラインドロードを緩やかに進む
 この先に何が待っているかわからない

 当たり前のことをしていれば
 当たり前の結果が訪れる

 真面目に生きていこうと思う
 見たこともない神様よ
 あなたの思う通りにしてください

 僕は眼前に開けた道を歩くだけ
 たまに降り返って
 心に映った情景を
 詩に刻みこむだけ




自由詩 神様よ思いどおりにしてください Copyright 山崎 風雅 2006-05-27 02:36:35
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